2019/07/01
当院では、従来のスギ花粉症の一般的な治療法（点眼、点鼻、内服など）の他にスギ花粉エキスによるスギ花粉症の原因に対する減感作療法（舌下免疫療法）を行います。
この舌下免疫療法とは、スギ花粉症に対する治療法で身体に低濃度のスギ花粉を含んだ医療用の液体（シダトレン）または錠剤（シダキュア）を舌下に2分間含んだ後に飲み込み、スギ花粉を身体に徐々に慣らしていく方法です。
12歳以上の方が適用となります。
また、スギ花粉に対してどの程度の強さのアレルギーがあるか、他の花粉やダニなどに対するアレルギーが強くないかの検査も必要となる場合があります。（最初に検査を行う場合もあります。保険が適用されますが、検査を行うと自己負担が一回だけ5〜6,000円程度になる可能性があります）
花粉飛散時期（1月〜5月）には、強い反応が起こることも予想され、治療を開始できないので、基本的には年内に開始する必要があります。基本的には7月1日〜11月30日の間に開始いたします。開始後は花粉飛散期も内服を継続します。
1日目は強いアレルギー反応が出ないか確認するため、内服後院内で30分間待機していただきます。翌日からは自宅で治療を行います。最初の2週間は量を増やし、3週間目からは維持量を継続します。
減感作療法は、2年間継続することで、約7割の方に抗アレルギー剤などが不要になったり、減らすことができるようになったという結果が得られています。（東京都アレルギー情報navi.）
費用（薬の値段）は3割自己負担の方で月1,000円程度です。その他に処方料や診察料が必要です。
花粉症の症状が特にひどい方や薬の副作用で薬が使いにくい方に特にお勧めします。
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